(3)人づくり

一村一品運動の究極の目標は人材育成です。グローバルな視野を持ち、チャレンジ精神に富む地域リーダーがいてこそ、その地域の一村一品運動は成功します。大分県で成功した地域には必ずすぐれた地域リーダーがいます。
　そのため、大分県ではあらゆる分野で人材育成のための塾を開講してきました。職業を持ちながら勉強するのです。

　「豊の国づくり塾」は大分県内を１２に分け、各地域に塾をもうけました。昼間働いて夜みんなが集まって勉強する塾です。勉強のテーマはそれぞれの地域が決めます。この塾は１９８３年に開設されました。２００３年までに延べ１９９１名が卒塾し、県下各地域のリーダーとして一村一品運動や地域づくり活動で活躍していましたが、２００３年１０月ＮＰＯ法人「豊の国づくり塾生会」が発足しました。

　このほか、農業後継者のための「２１世紀大分農業塾」、肉用牛生産者のための「豊後牛飼い塾」、中核的な林業経営者育成のための「豊後やる木塾」、椎茸生産者育成の「大分し いたけ源兵衛塾」、漁業者のための「豊の浜塾」、商業後継者のための「豊の国商人塾」、 地域経済界のリーダーを育成する「豊の国経営塾」、観光産業の若手経営者を対象とした 「豊の国観交カレッジ」、地域の国際化を担うリーダー育成のための「豊の国国際交流カレッジ」、環境保全活動の実践リーダーを育成する「おおいた環境塾」、生涯学習のための 「大分県ニューライフアカデミア」、ボランティア育成のための「大分県福祉ボランティア大学校」、若手母子家庭の自立を図ることを目的とした「豊の国しらゆり塾」、地域文化創造のた めの「地域文化道場」、ＩＴ化社会に対応できる人材育成を目指した「豊の国ＩＴ塾」、一村一品運動に取り組む女性組織「大分県一村一品女にまかせろ１００人会」などあらゆる分野で塾などを開講し、人材育成に努めてきました。