|
|
| みなさま、おはようございます。 カンボディア王国国民並びにカンボディア王国政府は、第8回アジア九州地域交流サミットを主催いたしますことを誇りに思います。 カンボディア王国政府を代表いたしまして、皆様を我が国カンボディアへ歓迎いたしますとともに、第8回アジア九州地域交流サミットの参加者の方々に心より歓迎のご挨拶を申し上げます。皆様には、私たちがここカンボディアで必死の努力の末勝ち取った平和と平穏を感じていただいていると確信しております。皆様にはこの「美しい国」に滞在している間、様々な歴史的な建造物や史跡を訪れるめったにないチャンスを生かしていただきたいと思います。特にアンコールワット寺院は壮大な建造物です。アンコール遺跡群内部においては、人々、森林そして寺院が繁栄と調和のもと共存していました。 カンボディア王国政府は、アジア九州地域交流サミットの理念及び目標を大変支持いたしております。サミットのテーマである「地域間交流を通じた人材育成・地域産品の開発推進と持続的な観光事業開発」は、私たちのカンボディアの長期開発ビジョンに共鳴するものです。それゆえに王国政府は、アジア九州地域における活動の目標達成に向け、最大限可能な限りの努力を誓う、と述べさせていただきます。 |
| みなさま、 繁栄を維持する私たちの国カンボディアへ皆様を歓迎いたします。カンボディアでは20年間以上もの戦争と孤独のため、カンボディアに否定され続けてきた安定性、平和そして経済成長が、ここ数年の間見られるようになりました。平和な環境の中、王国政府は投資を促し貿易の発達を促進させる開放性という環境を確立しました。私たちはアジアの地域そして全世界との外交的そして自由な商業を通じた関係を強化するために、国家及び経済の門戸を開放しました。 第2点目といたしましては、政府は政策の綱領及び開発の主眼として、「トライアングル戦略」に強い決心のもと着手しました。この戦略は、多岐にわたりそして長期に及ぶ改革事案を想定するもので、徐々にですが確実にカンボディア経済を地域へそして世界へと浸透させていくものです。これにより、平和と安定性、カンボディア経済の近代化及び長期にわたる高度かつ正当な経済成長と貧困の減少につながる政治が確立できるのです。 このように、地域の国際的な経済集積は、カンボディアの持続的な社会経済成長を推進する王国政府の主要な戦略の柱の一つとなるのです。私たちは、東南アジア諸国連合における全てのメンバーシップを獲得するために尽力してきました。現在、カンボディアは世界貿易機構への参加準備を積極的に行っております。 この努力の成果は、カンボディアのいたるところで見ることができます。過去3年間の経済成長率は7パーセントという高い成長率を維持しています。インフレはほぼゼロに抑制され、為替レートも安定しています。全般にマクロ経済管理目標が達成され、海外からの継続的な支援を可能にしています。2002年6月には、カンボディア支援CG会議がカンボディアで初めて開催されました。この会議ではカンボディアに新たに6億8500万ドルの支援が決定されています。 カンボディアの成長と平和は、極めて重要な国際会議をカンボディアが主催することを可能にしました。アジア九州地域交流サミットは、カンボディアの地域そして国際的な舞台における信用性向上に貢献する重要な会議の一つです。2週間前、アセアン会議がプノンペンで成功裏に終了しました。まず11月3日の「大メコン・サブリージョンサミット」を皮切りに、4日、5日には、アセアン3ヵ国、中国、日本、韓国そしてインドに続く第8回アセアンサミットを開催しました。そして最後には、アセアン諸国と南アフリカ間の特別会議を行いました。 様々な重要なサミットの成功は、カンボディアの国際的そして外交政策にとって新たな弾みとなります。これらは、世界に向けた前向きなメッセージを発信し、カンボディアの信頼性を高めました。平和と十分な安全性を備え、そして歩調を合わせ地域及び世界的な事象に対応できる国であるということです。 |
| みなさま、 2002年は、2001年に比べると投資に対する改善が見られました。しかし王国政府はもっと改善すべきものと考えており、その良好な結果に甘んじていません。私たちの理念は、民間投資に大きな経済成長を促す要となる役割を担わせることです。民間部門が、経済成長と雇用拡大の原動力になり得るには、国内外の全ての企業家が投資環境が好ましいと考える適正な規制と制度的枠組みが必要になります。かくして王国政府は、法改正、制度的な受け皿づくり、そして実益のある透明性の高い手続きを合理的なものとする政策活動に主に重点をおいてきました。これは重要な投資対象の一地域として、カンボディアの競争力を高めるものです。 |
| アジアのみなさま、 本日のサミットのテーマでは、人材育成が最も価値のある国家財産であると唱っております。人間の肉体的、知的そして精神的なエネルギー、つまり人間に付与されている肉体の強さ、技術、知識、創造性そして変革性は、国家の経済発展の可能性や有利さを発現し競争力に変える重要なものとなるでしょう。 私たちが人材育成に傾注しなければならない理由はたくさんあります。 まず、国際的な見地から、人材育成は貧困を解消し生活水準の改善には欠かせないものです。公平に初等教育や医療サービスを受けること、技術を改良し向上させる機会を得ること、そして国民が自己の能力や起業家精神をいかんなく発揮できる好ましい環境を整備すること、これら全ては貧困を解消させる重要な要因となります。さらに人材育成は、カンボディアのような貧困国には欠かせない重要なものです。といいますのも、我が国は過去20年もの間続いた戦争と大量殺戮という忌まわしい遺物を取り払おうと、現在も戦い続けているからなのです。 次に、アジア九州地域の様々な国々は、それぞれの発展の過程にあるということです。他の国に比べ、経済開発のレベルが著しく低い国もあります。このような全ての国々がいかに効率よく足並みを揃えていくか、また、これによりグローバリゼーション、リージョナリゼーションと言われる時代の開放経済から、いかにして利益を享受していくかが課題となります。全ての国々が開発提携を行える「Win-Win」戦略に参加できることが必要です。私は、皆様が人材育成こそがこの戦略成功の秘訣である、とお考えだと信じています。 第三に、新世紀においては、グローバリゼーションはデジタル的で知識が基礎となる新経済に帰結いたします。この新経済システムでは、生産という概念は、知的財産、創造性そして改革性といった無形資産という概念に置き換わります。この経済システムでは、人材育成の潜在能力向上が国家の持続的な発展を確立する重要な役割を担うものである、という新たな開発論を唱っています。このように経済の「ゲーム理論」における競争力確保に関しては、各国政府が人材を育成し国民の知的資産を向上させることが求められています。 以上の理由から、王国政府は常にアジア九州地域交流サミットといった人材育成に対する努力や支援を常に評価いたしております。 |
| みなさま、 開発の支援並びに貧困の減少に繋がる政策及び計画を補完するには、観光開発の推進に力を注ぐことが必要となります。幸い、カンボディアには最古の古代文明の一つが栄え、数え切れないほどの文化的かつ自然の遺産に恵まれています。しかしながら、私たちは観光事業が持続的に行われ、真に積極的な開発に繋がるよう確立しなければならないと感じています。かくして私たちは、観光地開発のため民間部門と緊密に連携しなければなりません。私たちはまた、生態系に優しい観光事業の管理を推進し、史跡やシェム・リアプの維持及び永遠の美を残していきたいと考えています。 王国政府は、シェム・リアプ以外の地域でも観光業への潜在力開発に取り組んでいます。カンボディアには観光価値がありながら未開発の地域がたくさんありますが、これには部族の住む地域、山岳地帯、海浜地域またメコン川などがあげられます。王国政府は、モンドゥルキリとラッタナキリといったエコツーリズム観光地への交通整備、国の南部については海岸線の観光やシハヌークビルにあるカン・ケン空港の改良を推進しています。 王国政府は、昨今、プノンペンにおける第8回アセアンサミットで調印したアセアン観光協定及び2003年1月に開催するアセアン観光会議が、カンボディアのみならず地域の観光業に大きく寄与するものと期待を寄せています。 |
| みなさま、 2002年7月29日、王国政府は2001年〜2005年の第2期社会経済開発計画を策定しました。第2期社会経済開発計画の主目的は貧困を減少させることです。貧困の解消には雇用の創出が不可欠であり、これにより全てのカンボディア人が誇りを保ち生計を営むことができるようになります。かくして、零細・中小企業の労働力開発は、産業の発展を目指すカンボディアの中期計画の中核となるものです。この戦略はプノンペン郊外、シハヌークビル、バンテアイ・メアンチェイそしてコウ・コンといった優先地域で遂行されます。これらの地域では、王国政府はミクロ経済の投入とマーケティングに関する手続きの簡素化を可能にし、産品の製造技術訓練、マネジメント並びに情報提供を行います。 カンボディアでは、農業、畜産、特に高付加価値商品や加工食品部門において、未だ触れられていない資源や可能性がたくさん秘められています。カンボディアの農業部門では、もし地方が合理的かつ継続性のある方法で営まれていれば、多くの人々に職業を与えることが可能となります。このように、土地問題の解決、道路、灌漑、電力、通信そして情報システムの確立は貧困を減少させ、地域及び世界におけるカンボディアの競争力を向上させる最優先課題でもあります。 |
|
みなさま、 ありがとうございました。 |
| [BACK] |